朝日新聞社の“今”

Story1 フェスティバルシティ誕生

不動産価値の最大化を。2017年春 フェスティバルシティ誕生

朝日新聞社は、「有楽町マリオン」や「中之島フェスティバルタワー」をはじめ、全国に多数の優良不動産を保有し、経営を支える安定した収益を上げています。そのうちのひとつ、現在進行中の「大阪中之島プロジェクト」をご紹介します。

不動産事業のビッグプロジェクト「フェスティバルシティ」

「フェスティバルシティ」って?

左:中之島フェスティバルタワー

右:建設中の中之島フェスティバルタワー・ウエスト

2017年春のオープンをめざす「フェスティバルシティ」は、高さ200メートルのツインタワーからなる、大阪・中之島に誕生する新しい街です。先に完成した「中之島フェスティバルタワー」は、音楽の殿堂・フェスティバルホールや朝日新聞大阪本社、オフィスなどが入居する複合施設として多くの人で賑わっています。現在、その西隣に2棟目となる「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」を建設中。こちらにも、国際級のラグジュアリーホテルや「中之島・香雪美術館(仮称)」などが入居予定となっています。新聞社が、一等地にこれほど大きな不動産プロジェクトを展開する例は珍しく、朝日新聞社の“プロジェクト推進力”や“チャレンジ力”を示す象徴のひとつともいえるのではないでしょうか?

プロジェクトの発端は、築80年超の旧社屋をどうするか?

中之島は、市役所や日銀、国立国際美術館など、大阪の経済・文化施設が集まる、朝日新聞社ゆかりの場所。朝日新聞社は、明治12年の創業6年後にこの中之島に移転し、以来130年にわたり、この地で新聞発行を続けてきました。

建設中の「タワー・ウエスト」は、まさに旧社屋の跡地。昭和モダニズムとして趣のあった建物も築80年を超え、時代のニーズに対応できなくなっていたことから、約10年前に建て替えが検討されるように。周辺緑化や公共通路、文化交流施設を整備することで都市再生特別地区の指定を受け、「大阪中之島プロジェクト」を発足し、音楽ホールやオフィス、商業施設を有するタワーとして計画をスタートさせました。

国内外の注目を集めた「フェスティバルホール」

2012年に完成した1棟目の「中之島フェスティバルタワー」。もっとも注目を浴びたのはリニューアルオープンされた「フェスティバルホール」です。「天から音が降り注ぐ」と賞された建て替え前の特性を新技術で継承し、世界最高水準の文化芸術施設としてよみがえらせました。ホールはクラッシックコンサートをはじめ演劇、イベントで年間約60万人が来場。1階エントランスから続く大階段は人気の撮影スポットになっています。

建物としての最大の特徴は、阪神大震災級の震度7の大地震にもビルの主要機能は維持されるという耐震性です。大ホールの上にオフィスタワーという特殊構造を支えるため、国内でも例のない巨大なトラスを用いるなどのチャレンジも。広いオフィス空間や環境への配慮などさまざまな取り組みが不動産価値を高め、多数の企業や総領事館などに入居いただいています。

中之島フェスティバルタワー
社内外と連携し、ツインタワーを完成に導く

2014年夏、2棟目となる「タワー・ウエスト」に着工しました。こちらには、国際級のラグジュアリーホテルや「中之島・香雪美術館(仮称)」が入居予定で、2016年春上棟、2017年春開業を目指し、現在建設が進んでいます。その業務を担っているのが、大阪中之島プロジェクト室です。タワー完成後に運営・管理を担うグループ企業・朝日ビルディングや施工者兼共同事業主として携わる大手ゼネコン、大手設計会社と連携し、法務・財務などの面から仕様や進捗を確認。プロジェクトが順調に進むように打ち合わせや調整業務を行っています。

建設中の「タワー・ウエスト」(2015年11月撮影)

2015年11月には、建設が進む「タワー・ウエスト」の現場を、朝日新聞社の内定者のみなさんが見学。プロジェクト室と施工・設計担当者の引率のもと、工事用エレベーターで建設現場の上層階へ。そこで、施工方法や安全対策、環境性能、国内最大高水準の耐震性とBCP(事業継続計画)対応力を有した設計についての説明を受けました。紹介内容もさることながら、落成後は見ることのできない光景に、一同興味津々。「朝日新聞社の事業の幅広さを改めて実感しました」とのコメントも。これから、まだまだ工事は続きますが次の100年を視野に、新たな文化・情報発信の場所としての役割を果たすべく、完成に向けてプロジェクトを推進しています。

中之島フェスティバルタワー・ウエスト

プロジェクトメンバー

新聞社としての事業基盤を守る

佐藤 正典 大阪中之島プロジェクト室/不動産業務室

不動産の仕事は幅広く、所有する物件からどうやって収益をあげるかという部分は変わりませんが、建物の計画・施工管理からテナントさんとの交渉・契約まで多岐にわたります。

不動産事業だけでもさまざまな経験ができますが、部署が変われば会社が変わるほど職務内容は多種多様。私は、ビジネス職として入社し、これまで法務や購買、不動産を経験しましたが、一度、人事交流で総局の記者を経験したことがあります。そこで感じたのは、報道機関としての朝日新聞社の使命。

このミッションが永年にわたって全うできるよう、安定した収益を上げていきたいと思っています。

不動産は新たなビジネスを生む“リアル”な場所

大石 力也 大阪中之島プロジェクト室/不動産業務室

建物は完成して終わりではなく、真価が問われるのはその後。50年後、100年後も「いい建物だ」と評価され資産価値が継続されるよう、時代を見据えて機能や汎用性をもたせる必要があると思っています。

また、みなさんの中には、新聞社がなぜ不動産を持つのか疑問に思う人もいるかも知れませんが、私は、不動産は収益源となるだけでなく、新聞読者や読者となる可能性のある人とのタッチポイントとして魅力ある場所だと思っています。例えば「フェスティバルホール」でイベントを企画して紙面広告で告知するなど、自社のもつ資産をフックにした営業展開も可能。新たなビジネスを生む“リアル”な場所。とても面白いと思いませんか?