先輩の声

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デジタル本部デジタル編集部 林 幹益 政治経済学部政治学科卒 1998年入社

Profile

出身:東京都
出身は東京都八王子市。一応東京都なのに山並みが楽しめるところ、でしょうか。

中・高・大のブカツ&サークル:
中学 / サッカー
高校 / サッカー
大学 / サッカー

ひとこと:月並みですが、共通の目標を仲間と目指すことの楽しさ、チームの中で自分の役割を果たすことの大切さと難しさ。

職歴・キャリア

1998年4月:入社

同年:大阪本社編集局 岡山支局 主に警察担当

2000年4月:同 阪神支局 主に警察担当

2002年4月:東京本社編集局 静岡支局 主に警察担当

2003年5月:東京本社編集局 整理部(現編集センター) 硬面・軟面担当

2009年5月:名古屋本社編成局 編集センター 硬面・軟面担当

2011年5月:東京本社編成局 編集センター デジタル担当

2012年5月:東京本社報道局 デジタル編集部 ニュース編成担当

2014年より 編集センター

2016年3月:デジタル編集部

入社動機

本が好きで文章を書くのもイヤではなかったので。自分にはギラギラしたところが欠けているので、営業のような仕事には向いてないとも思っていました。ただ、「ギラギラ」は新聞記者にこそ必要だな、と入社してから痛感しました。

オフの過ごし方

オフは家族とのんびり過ごすことが多いです。幼稚園児の長男がここ1年サッカーを習い始めたので、近くの公園で、二人で練習するのも楽しみの一つです。

座右の銘・好きな言葉

「平らな心」
大きなニュースがあっても正確な判断が下せるよう、慌てず騒がずにいたいと思っています。

新入部員にひとこと

いいこと、悪いこと、いろいろありますが、結局「塞翁が馬」だと思います。納得のいく就職活動となりますように。

オンラインニュース時代の記者像とは?「型」のない新時代の記者を目指して先陣を切る

現在の仕事:「朝日新聞デジタル」の速報キャップとして

「第二の創刊」と位置づけた「朝日新聞デジタル」創刊半年後の2012年1月、デジタル編集部は発足しました。社内で最も「若い部」の一つです。主な仕事は3つ。(1)速報の配信、(2)デジタル独自のニュース特集ページの編成、(3)パソコンで新聞紙面が読める「紙面ビューワー」の公開です。「速報キャップ」として、数あるニュースの中からどれを配信するか、トップニュースはどれにするか、「読まれるニュース」に仕立てるため見出しをどうするか、を判断するのが私の日々の仕事です。これに加え特集ページの編成にも関わります。昨年末の衆院選と今夏の参院選の特集ページ作りも担当し、それぞれ3、4カ月間かかりきりでの仕事となりました。

デジタルでは、どのニュースが読まれ読まれなかったのか、読者の反応をテレビの視聴率のように正確にリアルタイムに測ることができます。紙媒体での経験が大半の私にとって、これは初めて知った楽しさでした。特集ページの編成は、高度なプログラムを書ける「クリエイティブチーム」との共同作業。動くグラフィックなど紙媒体にはないデジタル独自の表現をどのようにするか。国内の他の報道機関には参考事例はほとんどありません。先を行く欧米の事例も参照しながら日々頭を悩ませています。この「生みの苦しみ」は紙面づくりではなかなか味わえません。

私の修業時代:政治ニュースにユーザー参加型のコンテンツをつくる

昨年末の衆院選、政策スタンスについて候補者アンケートをし、その回答が一覧できるコンテンツづくりに取り組みました。ユーザーが「改憲」「原発ゼロ」といった政策テーマを選ぶと、各候補者の顔写真がそれぞれの回答位置まですーっと動き、気になる選挙区の候補者のスタンスを一目で比べられる、という仕掛けです。リンク先をご紹介しますので、是非、ご覧になってください。

気がかりだったのはネットユーザーの反応でした。気楽に読める「軟らかい」ニュースを好む傾向のネットユーザーが、政治家調査という「硬い」内容のこのコンテンツを使ってくれるだろうか。コンテンツ作成はプログラマーとの共同作業で、数カ月を要する「大仕事」となるため、なおさら不安は募りました。結果は予想以上の好反応でした。「投票に役立つ」とツイッター、フェイスブックでの拡散力も上々で、「英語版はないのか」と外国大使館の引き合いもあったと聞きました。今夏の参院選では、ユーザーが、政党・候補者との考え方の遠近を測れる「ボートマッチ」も導入しました。

印象に残っていること:降版ぎりぎりに飛び込んできた大きなニュースを、どう見せるか?

紙の編集記者だったころ。夕刊社会面の編集をほぼ終え、降版時間(編集作業の締め切り)まで10分余りとなったときでした。ふとテレビに目をやると、那覇空港に駐機中の旅客機から猛烈な炎と黒煙が上がっています。1面に事件の概要を報じる「本記」、私の社会面に現場の様子を伝える「雑感」を入れることに。とりあえず大型の写真と記事60~70行を入れるスペースを準備。記事を待ち、これを読んでから見出しをつけるのでは降版時間に間に合いませんから、テレビを見て社会面らしい臨場感ある見出しを「空想」してひねり出しました。ちょうど降版時間、出てきた原稿は30行。写真を一回り大きくしたり余分な見出しをもう一本つけたりして何とかスペースを埋め、数分遅れで降版しました。降版ぎりぎりに飛び込んできたニュースを、正確に価値判断して適切な見出しもつけ、きっちり紙面化できるかどうかが編集者の腕の見せどころなのですが、この経験もあって大抵のことではビクビクしなくなりました。

仕事上のモットー:「想像力」を働かせること

現場を歩いて、見て、聞いて。これが記者の仕事の基本と言えるでしょうが、ニュースルームを出ることができない私たち編集記者にはそれができません。そこで頼みとなるのが「想像力」です。土砂崩れ災害の一報が飛び込んできた、政界再編をにおわせる微妙な発言があった・・・。速報性が求められるオンラインニュースの編集者は、断片的な情報であってもそのニュースの「価値」を値踏みして瞬時に扱いを決めねばなりません。土砂災害の広がりは?新党立ち上げにまで至るのか?想像力を必死に巡らせ、ニュースの扱いの大きさを決めます。想像力の土台になるのは、過去の取材や類似のニュースを編集した際の経験です。扱いが決まれば次は見出しです。ここで「想像力」は読者へと向かいます。どんな見出しなら読者を引きつけられるか。見出しの果たす役割が紙メディア以上に重いニュースサイトでは、その出来・不出来が、読まれるニュースとなるか否かを決めることが少なくありません。思わずクリックしてしまう、そんな見出しをつけるため、頼りになるのは読者の立場に身を置く「想像力」です。

これから:デジタル編集部一丸となって新しい試みに挑戦

米国であったデータジャーナリズムのカンファレンスに参加したことがあります。印象的だったのはジャーナリストではないプログラマーが存在感を放っていたこと。オンラインニュースの世界が広がった先の記者像はどんなものでしょうか。取材して記事を書いて、プログラムも書いて・・・。そんなスーパーマンのような記者がデフォルトになるかは分かりませんが、コードを書けないまでもプログラムの知識は必要となっていくでしょう。良くも悪くも「型」の決まった新聞と違い、オンラインニュースの世界にモデルはなく、私の所属するデジタル編集部も常に新しい試みに挑戦しています。先を行く欧米メディアなど、最新の動向を常にチェックしないとすぐに遅れをとってしまう世界です。

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