先輩の声

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国際報道部上海支局 金 順姫 人文学部卒 1999年入社

Profile

出身:福岡県
何と言っても食べ物がおいしい。かつて仕事をした広島や京都も大好きですが、安くておいしい食べ物にかけては、どの地域も福岡に勝つのは難しいかもしれません。

中・高・大のブカツ&サークル:
中学 / 吹奏楽(トランペット)
高校 / 吹奏楽(トランペット)
大学 / 吹奏楽(トランペット)

ひとこと:アマチュアの合奏でも、ごくごく稀にですが、ホールでとんでもなくすばらしい響きを生み出すことがあります。今は時間がなく楽器から遠ざかっていますが、いずれまたそんな体験ができればと思っています。

職歴・キャリア

1999年:入社

同年:広島支局

2002年:京都支局

2005年:西部報道センター(福岡)

2009年:1年間の中国留学

2012年:上海支局

2016年より 帰国 国際報道部

入社動機

多様性を大切にする社会であってほしい。その役に立てればと思い、新聞記者の仕事を選びました。

オフの過ごし方

趣味は食べ歩き。どの任地でも食べ歩きに励み、上海でもおいしいお店を開拓する日々を送っています。自分と同じような食いしん坊の役に立つかもしれないと思い、ツイッターでお店の情報をつぶやくこともあります。(写真は地元人気店の上海料理)

座右の銘・好きな言葉

「No pain, no growth.」

新入部員にひとこと

朝日新聞社ではいろんなタイプの人間がいろんな仕事をしています。きっとみなさんの個性を発揮する場があると思います。

中国が持つさまざまな側面。その一断面でも、読者に伝えていきたい

上海支局での仕事:上海支局長として中国各地を取材

北京の人民大会堂で取材

上海支局では、上海を拠点に取材をしていましたが、決まった取材エリアがあるわけではなく、中国の内陸部などにも赴きます。「担当分野は?」と聞かれることもありますが、答えは「何でも書きます」。日本での取材と違い、取材する場所も分野も広いので、いろんな種類の記事を書いていました。

中国では日々、予想もしなかったことが次々と起きます。上海以外で事件や事故があったという一報が入ると、すぐに飛行機の便と現場までの経路を調べます。現場にできるだけ早くたどり着くというのは日本の国内外を問わす取材の原則ですが、中国では当局に都合の悪い事件の痕跡があっという間に消されることもあり、いち早く現場に入ることがとても重要です。

現在の仕事:世界と日本のつながりを感じてもらえる記事を

上海支局での約4年間の特派員生活を終えて、2016年秋に日本に戻りました。現在は東京本社の国際報道部に所属しています。国際報道部の記者は、世界各国にいる特派員と協力しながら、国際ニュースを読者に届ける仕事をしています。日本を訪れる各国の人たちにインタビューするほか、いろいろな国に出張して海外の事情を取材することもあります。

読んでくれた人たちが、世界と日本のつながりに改めて思いをめぐらせたくなるような記事を書いていければと思っています。

忘れられないこと:広島で思いを語ってくれた被爆者たちのこと

初任地の広島で被爆者の取材をしました。本当にたくさんの被爆者が、孫のように年の離れた私を相手に真剣に話をしてくれました。すでに多くの方々が亡くなってしまいましたが、広島の被爆者に記者として育ててもらったという思いがあります。

その後の福岡勤務の際、希望して被爆者問題を担当しました。そのころは、原爆症の認定基準見直しを国に求める被爆者の動きが活発になっていたころでした。当時の国の認定基準では原爆症と認められず、「自分の病気は被爆が原因だと国に認めてほしい」と願う多くの被爆者の切実な訴えを取材しました。機械的に認定基準を当てはめるのはおかしいと問題提起をするときには、以前広島で思いを語ってくれた被爆者たちの顔も思い出しながら記事を書きました。

仕事上のモットー:現場では柔軟に、そして心に余裕をもつこと

地域住民のデモや当局側との衝突、少数民族問題などの取材では、写真を1枚撮るのにも苦労します。被写体に向けてカメラを構えただけで、武装警察官が飛んでくるということも珍しくありません。そんな制限の多い現場では、やはり柔軟性が欠かせません。取材が想定通りに進まなくても焦らず、現場の状況に合わせることが必要です。

中国で仕事をしていると、日本の常識が通用しない局面もしょっちゅうですが、それも楽しんでしまうぐらいの心の余裕を持つよう心がけています。

これから:もっと深く中国を知り、伝える

上海の魯迅公園で。中国の公園では水で地面に字を書く人の姿が見られる

とても広く、人口も膨大な中国には多様な顔があります。「中国ってどんな国?」と聞かれると、いつもうまく答えられずに困っています。できるだけ多くの土地に足を運び、中国が持つさまざまな側面の一断面でも読者にお伝えできればと思います。そうしているうちに、「中国って?」のうまい答えが見つかるといいのですが、そんなに簡単ではないでしょう。

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