先輩の声

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校閲センター 桑田 真 文学部言語文化学科卒 2006年入社

Profile

出身:青森県
青森県のリンゴはおいしい!

中・高・大のブカツ&サークル:
中学 / バスケットボール
高校 / バスケットボール
大学 / バスケットボール

ひとこと:小学生の時からNBAファン。体力がつきました。

職歴・キャリア

2006年4月:入社

同年:編集局 校閲センター

2010年10月:報道局 選挙本部

2011年5月:編成局 校閲センター

2014年より デジタル本部 ビジネス企画開発部

2016年:校閲センター

入社動機

「学生時代から好きだったことばや活字の世界で、世の中の役に立ちたい」という思いを実現できるのが、朝日新聞の校閲記者の仕事でした。また、イラク戦争にはっきり「NO」を表明した記事に共感し、この会社で働きたいと思いました。実家で購読していて親しみがあったことも志望した理由の一つです。

オフの過ごし方

娘、息子と思い切り遊ぶことが一番の楽しみです。子どもたちはいつもパワー全開なので、こちらも負けないよう体力勝負です。また、休日はほぼ毎日台所に立ち、夕食をつくります。「ギョーザ」や「肉じゃが」が家族に好評でした。

座右の銘・好きな言葉

「断固たる決意」

新入部員にひとこと

就活は、今しかできない貴重な経験です。自分の頭で考え悩むこと、いろいろな会社を訪ね歩くことは、社会人としての血となり肉となるはずです。苦しいこともあるでしょうが、将来を自分の力で選び取ってください。

記者の努力の結晶を守りながら、読者にわかりやすい紙面をつくる

校正センターでの仕事:重要ニュースや特集記事が掲載される総合面を担当

赤鉛筆片手に、新聞紙面に載る前の原稿を読むのが校閲の仕事です。一つ一つの文章をじっくり読み、「てにをは」や漢字の使い方、慣用句など、自然な日本語で書かれているかをチェックします。同時に、事実関係に誤りがないかを、これまでの記事や地図、辞書、ウェブ上の資料などを使って点検します。

現場にいる記者は締め切り時間をにらみながら、ギリギリまで取材し、原稿を執筆しています。時には思いもよらない誤りが潜んでいることもありますが、朝日新聞の信頼を守るため、私たち校閲記者は短時間で点検して間違いのない紙面にしなくてはなりません。また、誰が読んでもわかりやすい、正しい言葉づかいで書くことも重要です。文章表現の改善案を提案すれば採用されることもあり、紙面を作っているという充実感を日々感じながら仕事をしています。

現在は主に総合面(1~3面)を担当しています。その日の一番重要なニュースや特集記事が掲載されるページなので、プレッシャーもあり、限られた時間でチェックするのは簡単ではありませんが、やりがいの大きい持ち場です。

失敗したこと:悔しさを忘れずに、愚直に取り組む

新聞記事に誤りがあってはなりませんが、何人ものチェックをすり抜けて、まれに間違った情報が掲載されてしまうこともあります。その場合は後日、訂正記事を載せることになります。

恥ずかしながら、私のチェックの甘さから訂正記事が載ったことも何度もあります。中でも朝日新聞の顔である1面の「天声人語」の訂正記事が出てしまった時は、本当に悔しい思いをしました。その日も慎重に点検したつもりでした。しかし後から自分の作業を振り返ると、資料の探し方にまずいところがあり、自分の思い込みで「間違いない」と済ませていたことがわかりました。防げた可能性があっただけに、責任を感じました。ミスをなくすためには、基本に立ち返って愚直に点検するしかありません。その時の訂正記事をかばんに入れて持ち歩き、悔しさを忘れないようにしています。

印象に残っていること:選挙報道の経験から記者魂と新聞社の醍醐味を学ぶ

「○○氏が当選確実」とニュース速報が流れ、候補者と大勢の関係者がバンザイ三唱――。そんな場面を見たことはありませんか。大きな選挙では、私たちは一秒でも早く当選速報を流すために努力しています。選挙本部に勤務していた時に、ある県知事選に関わりました。その選挙は接戦だったため、全国から記者が集まって入念な準備が行われ、当選者を速報するためのシミュレーションが繰り返されました。候補者や関係者の取材、投票を終えた有権者への「出口調査」の取りまとめなど、たくさんの記者がいろいろな配置につきます。私は開票所へ行き、開票作業をする人の手元をみて候補者の票を数える役割でした。数え間違いがあっては当選速報に影響するだけに緊張しましたが、経験豊富な先輩に前日の場所取りなどで助けてもらい、何とかこなすことができました。多少のトラブルや想定外のことがあっても、自分の持ち場を守るという記者魂を教わりました。どこよりも早く朝日新聞の速報が流れたときは、跳び上がりたい気分でした。

仕事上のモットー:プロの知識と読者の視点。両方のバランスで細心の注意を払う

校閲記者として専門知識を持ったプロでなくてはいけませんが、同時に一読者の視点を忘れないように心掛けています。新聞の表記にはさまざまなルールがあり、記者には記事への思い入れがあります。しかし、それらを優先させすぎると「作る側の論理」として働いてしまい、読者にとってわかりづらい内容になることがあります。また、記事に取り上げられた人や似た立場の人を傷つける表現にならないように、細心の注意を払います。

ある記事で、原発事故の除染作業が「汚れ仕事」と表現されていました。私は「肉体的、精神的に大変な仕事」と解釈して特に問題に思いませんでしたが、校閲の先輩記者から「除染は原発事故のために強いられた作業。被災地で除染に取り組んでいる人が、自分たちの仕事を汚れ仕事と言われたら不快に思うのではないか」と指摘を受けました。自分の至らなさを感じると同時に、他者を思いやる心、想像力の大切さを教わりました。

現在の仕事:刻々と変化するデジタルの世界で、スマホユーザーにニュースを届ける

ビジネス企画開発部は、朝日新聞デジタルをはじめ、さまざまなデジタルサービスの企画、運営をしています。私は現在、auスマートフォン向けサービス「auスマートパス(スマパス)」のニュースコーナーの企画・編成を担当しています。スマパスには天気情報からポイント管理まで様々なサービスがあり、中でもニュースは毎日100万人以上が利用するサイトの「顔」です。

配信される記事は1日に約1000本。朝日新聞の記事だけでなく、様々な媒体からニュースが飛び込んできます。編集者として力量が問われるのは、よい記事をピックアップし、14文字以内の見出しをつけること。例えば「マンション発売 傾斜問題で減」「白鵬 『前代未聞』の猫だまし」など、わかりやすく、読みたくなる見出しにすることを心がけています。

どの記事が読まれているかは瞬時に数値化されるので、毎日が数字との闘いです。また、単に面白い記事だけでなく、伝えるべき重大ニュースを見極めることも大切です。

編集部は協業企業と共同で運営しています。サイト運営には目標値が設定されていて、ビジネスとして収益を上げることが求められます。刻々と変化するデジタルの世界で、スマホユーザーにニュースを届けるにはどうすればいいのか。新たな形を探し続ける毎日です。

これから:グローバルな記者を目指して

日本語と格闘する毎日ですが、中国語や韓国語などの外国語も勉強したいと思っています。漢字の成り立ちや使い方に興味があり、調べて記事を書いたときに、本格的に理解するためには中国語の知識は欠かせないと痛感しました。受験勉強以来忘れつつある英語も、何とか「使える」レベルにしたいと思っています。

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