先輩の声

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管理本部法務部 佐藤 弘一 法務研究科修了 2013年入社

Profile

出身:福井県
自然が多く、働きやすい環境も整っているので非常に暮らしやすいです。

中・高・大のブカツ&サークル:
中学 / サッカー部・ストリート
高校 / バドミントン部・バンド活動
大学 / アカペラサークル

ひとこと:様々な物に手を出したおかげで、多様性と体力が身に付き、人生を楽しむための下地ができました。

職歴・キャリア

2013年4月:入社

同年:管理本部法務部

2015年12月:知的財産室

入社動機

私は知財領域で活躍できる法曹を目指していたのですが、朝日新聞が自身の興味のある展覧会やコンテンツ配信、映画製作など多くの知財関連のビジネスを行っていることを知り、その中に飛び込んで第一線で活躍することに強い魅力を感じたため、応募させていただきました。また、実際に朝日新聞を購読していたことも大きかったです。

オフの過ごし方

一番の趣味は映画鑑賞で、何もない日に録りだめした映画を見るのが何よりの楽しみです。
基本的に何にでも興味を持つタイプなので、友人に誘われたものに飛びついて休日を過ごすことが多いです。(写真は同期とのバーベキュー)

座右の銘・好きな言葉

「一期一会」
ありきたりですが・・・。

新入部員にひとこと

伝統と挑戦、公共性とエンターテインメント性、これらが揃った会社は中々ないと思います。「人」も本当に暖かく優秀な方々が多いので、入社後も自信をもってお薦めできる会社です。皆様と一緒に働けることを楽しみにしております、就職活動がんばってくださいね。

自社の様々なビジネスモデルを体感しながら、いつか、朝日新聞社の社内弁護士として活躍したい

法務部での仕事:法律相談や契約書のチェック、その内容に驚く日々

法務部は「文書」と「法務」の二つのチームに分かれており、文書チームは株主総会の運営や本社株式の管理、文書申立の決裁事務等の業務を担当しています。私が所属していた法務チームは、訴訟・紛争への対応や各種法律相談、契約書のチェック・作成等の業務を担当しており、私自身も基本的にこれら全ての業務を行っていました。

法務部の魅力の一つに、「朝日新聞社の多種多様な業務に携わることができる」というものが挙げられると思います。一口に法律相談や契約書のチェックといっても、その依頼は編集や販売、広告、企画、デジタルなど社内のあらゆる部署から舞い込むため、内容も非常に多岐にわたっています。そのため、仕事を通じて様々なビジネスモデルを体感することができますし、それぞれの事業領域に応じた幅広い知識、スキルを身に付けることもできます。広告に掲載する有名な彫刻の著作権について調べた後に、デジタル商品の宣伝方法について景表法を意識した修正を行い、さらに大物アーティストの公演主催の契約書をチェックする、などという全く異なる業務を同時期に行ったこともありました。毎日が驚きの連続で、常に様々なことを勉強させていただきました。

うれしかったこと:使用写真の法的確認を通し、紙面作りにかかわる喜び

あるとき、記者の方から記事に使用する写真について、紙面に掲載するにあたり何か法的な問題がないかご相談をいただいたことがありました。実際に提示された写真を検討したところ、特に法的問題はなさそうだったのですが、相談を受ける過程で、実は記者の方がより掲載したいと考えている別の写真があることが分かりました。一見そちらの写真の方が、法的リスクが高いようにも見えるため、記者の方も掲載をためらっていたようなのですが、念のためこちらも拝見して部内で検討したところ、先の写真と同じく法的な問題はなさそうだとの結論に至りました。そのようにご回答差し上げたところ、追加で検討した写真の方が紙面に採用されることとなりました。

記事の内容を考えると、確かにそちらの写真の方がより読者の心に響くものとなっていたように思われます。そして、掲載日に実際に読者として紙面を開き、そこに自身が関わった記事が掲載されているのを見た時には、少しむずがゆいような喜びを感じました。記者ではなくとも、新聞記事に関わる方法があるということを学ばせていただきました。

印象に残っていること:訴訟リスクを回避するための事前審査を間近でみる

法務部で担当する訴訟は、新聞社という業種柄、名誉棄損訴訟が多いのですが、そうした訴訟を防ぐために事前に記事をチェックするという業務を行うこともあります。実際に私も、顧問弁護士の先生や記者の方々が、掲載予定の記事について法的問題がないか打ち合わせを行う場面に立ち会わせていただいたことがありました。顧問弁護士の先生が記事の記載一つ一つについて確認を行い、それに対して記者の方々が記載の趣旨や根拠について説明を行った上で、問題のある記述については修正・削除などを行っていくのですが、最前線で取材を行われている記者の方々と法律のプロである顧問弁護士の先生のやり取りはかなり見応えがあるものでした。

どのような記載であれば法的に問題がないのか、記者の方々がどのような趣旨で記事を書いているのかなど、普段目にすることのできない新聞および名誉棄損訴訟の裏側を垣間見ることができ、有用な知識を身に付けると共に、自身が関わっている仕事の大きさを実感する貴重な機会となりました。あくまで漠然としたイメージしかなかった「表現の自由」を守るという行為の重みを、それ以来より強く実感するようになったと思います。

現在の仕事:「法律を武器にした営業マン」として知財戦略構築を担当

朝日新聞社は、記事や写真等、大量のコンテンツを保有しています。こうした「知的財産」を保護する法律が、著作権法などの「知的財産法」です。知的財産室では、知的財産法に関する法律相談や契約書確認等の業務に加え、朝日新聞社の知的財産を積極的に活用するための戦略構築等を行っています。

現在、私は、主に後者の知財戦略構築を担当しており、自社コンテンツの利用を促進するための法的助言や提案等を行っています。例えば、新たに外販が決まったコンテンツについて、自社にとって問題のある形で販売されないよう、利用規約や販売先との契約書を作成したり、外部流出が発覚したコンテンツを回収するための法的根拠を整理し、保有相手と実際に交渉したりしたこともありました。相手側と合意できなければビジネスは成り立たないので、交渉プランを考える際には、ただ法的見解を反映させるのではなく、「現実的な落としどころはどこか」「その決着のためにはどのように交渉すると相手が呑みやすいか」という営業目線による分析も行うようにしています。「法律を武器にした営業マン」とも言え、得意分野をビジネスに反映していくのは、大変ですがとてもやりがいのある作業です。

また、「教育ITソリューションEXPO」というイベントがビッグサイトで開かれた際には、ブースを出展して朝日新聞社の教育コンテンツをまとめて展示し、各コンテンツの担当部門の壁を超えた統合営業を行いました。

仕事上のモットー:「想像力を働かせる」こと

これは法務部の先輩からの受け売りなのですが、「想像力を働かせる」ことを常に意識するようにしています。法務部は、既に起こった紛争を解決するだけでなく、紛争予防を行う役割も担っており、そのためにはあらゆる事態を想定して事前に紛争の芽を摘み取っておくことが必要になります。目に見えないリスクは普通にしていると見過ごしやすいので、想像力を働かせるという作業を意識的に、かつ継続的に行っていく必要があると考えています。

また、「想像力」は相談に来られる現場の方々とやり取りをする際にも必要となります。私達法務部員は実際に現場の業務を行っているわけではないので、ともすれば実情を無視したまま法的視点からのみ依頼に対処してしまいがちです。それでは実際のビジネスは回りませんので、想像力を働かせて今現場で何が行われているのか、現場の方々が何を望んでいるのかを常に想像するようにしています。

これから:目指すは、「気軽に相談できる社内の法曹」

私の目標は、朝日新聞社の社内弁護士になることです。まだ世の中にそれほど社内弁護士が浸透していないことに加え、これまで朝日新聞社に社内弁護士が在籍したことはないため、そもそも朝日新聞社に社内弁護士が必要か、必要だとして一からどのように業務を構築していけばいいかという根本的な課題から解決していく必要はあります。とはいえ、専門的な教育で身に付けた法的素養や、法曹界におけるコネクション、そして弁護士が有する訴訟代理権は、会社の法律事務をより活性化する可能性を十分に秘めたツールであると考えています。

幸い司法試験には既に合格しているので、今後は法務部員としてのスキルを磨くことに加え、社内の様々なビジネスに関する知識を身に付けたり、他部署の方々とのコネクションをより強固にするなど、現場に根付いた業務経験を積んでいきたいです。そうすることで、単なる法律の専門家ではなく、「現場に詳しい法律のプロ」「気軽に相談できる社内の法曹」などといった存在になれればと考えています。

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