先輩の声

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経済部 鈴木 友里子 文教育学部人文科学科卒 2008年入社

Profile

出身:静岡県
気候も人の暖かくて明るいところ

中・高・大のブカツ&サークル:
中学 / 陸上部
高校 / 茶華道部
大学 / 陸上部など

ひとこと:体力と負けず嫌いの気持ちを身につけられたこと

職歴・キャリア

2008年4月:入社

同年:青森総局

2011年5月:三沢支局

2013年4月:東京報道局 経済部 経済産業省担当

入社動機

何だかおもしろそう、というのが一番の入社動機でした。また、学生時代に1年間、中国に留学していたことがあって、その時によく感じたのは「お互いに誤解の多い国だな」といことでした。以来、情報を伝えるということに興味を持ったのも、この仕事を選んだきっかけです。

オフの過ごし方

洋服や雑貨など、お気に入りのお店を巡ったり、新しいお店を発掘したりしながら買い物をしています。あとは、その週に積み残した仕事や翌週の仕事の準備。学生時代の友達たちと食事に出かけることも多いです。

新入部員にひとこと

私はこの仕事のお陰で、人生をとても豊かにしてもらっているなと感じます。それは、多くの魅力的な「人」に出会える仕事だからです。
就職活動中は、様々な立場の多くの人と出会えるチャンスでもあります。自分自身もそうでしたからもちろん緊張すると思いますし、つらい時期もあるかもしれません。でも、学生時代とは少し違った一つ一つの出会いを糧にしながら、がんばってほしいなと思います。

その政策によって私たちの生活はどう変わるのか。読者のみなさんと考える。

現在の仕事:国のエネルギーや経済政策を取材

経済部の経済産業省担当として、国のエネルギーや経済政策について取材しています。

正直、難しいと感じることの連続ですが、魅力的な仕事だと思っています。

例えばエネルギーの取材では、原発一つ、再生可能エネルギー一つとっても様々な立場の人が、それぞれの考えや思惑や信念を持っています。当たり前のことですが、何が「正しい」とか、何が「間違っている」なんて簡単に言えるものではないと思うんです。だからこそ、様々な人に会って多くの話を聞かなければなりません。例えば表の場面で話している姿だけが全てではないですし、その人がどんな立場の人か理解することも必要です。

そうして集めた情報を伝えることで読者のみなさんと一緒に考えていく。それがこの仕事の役割の一つなんだと思っています。

今は、力不足を実感する毎日ですし、悩むことも、しんどいことも少なくはないです。でも、読者のみなさんに代わり、今、国の中枢では何が起きているのか情報を集め、それを伝えるという仕事はとてもやりがいのあるものだと感じています。

印象に残っていること:人の顔を忘れず書く大切さを思い起こさせてくれた手紙

「青森なんかに来させられて。(青森赴任を)言われた時は、がっかりしたべ」

東京の大学を卒業して初任地・青森に赴任直後、取材した農家のおじさんに言われた言葉です。青森では、色々なところで同じような事を何度も言われました。自分の住んでいる土地について卑下するように表現する地元の方たちの言葉に、当時の私は少し寂しいような気持ちにもなりました。

ところが、時間を重ねるとその続きを聞くことが多くなりました。「でも、酒も魚も最高だ」「でも、青森の温泉は最高だ」。青森から東京へ異動直前、その経験から感じたことを青森県版の紙面で連載しているコラムで書きました。「厳しい冬の気候に、全国ワーストを争う求人倍率や賃金水準……。そんな現実とその現実に対する様々な思い。一方で、自然や食べ物など数値では示せない豊かさを自覚し、誇りに思う気持ち。「青森なんか」には、その両方が入り交じっていると感じている」

東京へ異動後、そのコラムを読んだ方から手紙が届きました。「東京でも私たちの顔を忘れず、感じたことを忘れず、がんばってください」。すごく嬉しかったですし、とても大切な言葉をいただいたと感じました。中央省庁での取材は扱う話のスケールは大きい反面、政策の行き着く先にいる人たちの顔が見えづらくなることも多いです。だからこそ大切にしたいな、と思っている言葉です。

ターニングポイント:興味のない取材。おもしろいことを見つける気持ちがあれば変わる

記者になって初めて担当したのが、初任地青森での警察取材でした。事件、事故はいつ起こるか分からず、発生すれば夜中だろうが、吹雪だろうが、現場に駆けつけて何が起こっているのか把握するために関係者を捜し、話を聞き回らなければなりません。普段会うことができない警察幹部には、朝晩自宅前で待って話を聞く、いわゆる「夜討ち朝駆け」取材で話を聞きます。そんな毎日に少し疲れていた1年生の頃でした。

当時、ほぼ毎晩、自宅前で帰りを待っては取材をしていたある県警幹部が、雑談の中で、未解決のまま時効になったばかりのある殺人事件について、ぽつぽつと話し始めました。当時、自分もその捜査に関わっていたこと、解決まであと少しだと感じたこともあったこと、あの時ああしていれば……、と本当に悔しそうに絞り出す話に、私も引き込まれたことを覚えています。人の生き死にという究極の現場で、必死に解決のために働いている人たちがいるんだなあ、と思ったら、それまでなかなか興味が持てなかった警察取材の見え方が大きく変わりました。

自分が取材を担当するものが、もともと興味があるものとは限りません。「これは興味が無い」「向かない」と思い込む前に、「何かおもしろいものはないかな」と好奇心を持ってやってみる。そういう気持ちの大切さを教えてもらった経験でした。

仕事上のモットー:恥をかくことを恐れずぶつかる

恥をかくことや、嫌な思いをすることを恐れないで人にぶつかっていく、ということです。

新聞記者の取材対象はとても広いです。それまで全く知らなかった分野でも、短い時間で概要を把握し、話を聞き、原稿にしなければいけないこともあります。

一方で、私たちが話を聞く相手は大抵、その道のプロだったりします。尻込みしてしまいそうな状況ですが、突破口を見つけ、責任をもって原稿を書くには、出来る限りの準備をした上であとはとにかく人に会って話を聞き回るしかありません。そうして少しずつ形が見えてきます。

尻込みしていては前に進まないばかりか、大切なチャンスも逃してしまうなと感じます。心の中で「えいっ」と気合を入れながら飛び込んでいく毎日です。

これから:様々な分野の取材を通し、知識も経験も人間の幅も広げたい

この仕事を目指して就職活動をしていた頃は、海外特派員になりたいと思っていました。でも、実際に仕事に就いてみると、初任地の青森でも、今の経済部でも、知らなかった世界や、魅力的な人、おもしろい出来事に日々出会います。

今はまだ、色々な分野の取材を通して知識も経験も人としての幅も広げていきたいな、と思っています。

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