先輩の声

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企画事業本部大阪企画事業部 吉羽 陶子 教養学部人文科学科卒 2002年入社

Profile

出身:鹿児島県
火山に温泉、海も山も良いお酒もあり、ワイルドです!

中・高・大のブカツ&サークル:
大学 / オーケストラ

ひとこと:大人数でひとつのものを作り上げる楽しさやパワーを体感しました。

職歴・キャリア

2002年4月:入社

同年:事業本部

2003年4月:事業本部 文化事業部

2012年4月:企画事業本部 大阪企画事業部

2015年5月:企画事業本部 文化事業部

入社動機

小さい頃から博物館で不思議なものに出会うのが好きで、そのような場所に関わりたいと思っていました。大学に朝日新聞社の採用担当者が就職説明会に来た際、周りの同級生が次々と社の文化事業について質問していて、慌てて私もマスコミのイベント事業部門への就職情報を調べたのを覚えています。

オフの過ごし方

関西にはまだまだ行ったことのないところが沢山あるので、休みの日はなるべく名所巡りをしています。

新入部員にひとこと

新聞社の文化事業担当者には、芸術についての高度な専門知識は必ずしも必要ではないと思いますが、「好奇心」は不可欠です。未知のものを見たり聞いたりすると楽しい、あるいは面白いと感じたものは誰かに話したい、といった、良いもの・面白いものに出会ったときのごく当たり前の心の動きが活きる仕事です。

自分が感動したこと、気づいた魅力や面白さをできるだけ多くのお客様と共有したい

大阪企画事業部での仕事:展覧会の企画・運営を担当。夏の高校野球大会の抽選会などの運営も

大阪企画事業部で、主に関西エリアで開催される展覧会の企画・運営や広報を担当しています。直近では2012年の「マウリッツハイス美術館展」や2013年の「プーシキン美術館展」など。現在は2014年春に京都で開催する「南山城の古寺巡礼」展の準備中です。

大阪ならではの仕事として、毎年夏には展覧会の担当者も含めた部員総出で、夏の全国高校野球大会の抽選会や開・閉会式の運営にあたります。

現在の仕事:異動をはさんで、京都・東京の2つの国立博物館で「鳥獣戯画」の展覧会を担当

2015年春に、3年間の大阪勤務を終え、東京の文化事業部へ異動しました。仕事の内容はこれまでと同じで、展覧会の企画・運営・広報に関わる業務についています。

異動の時期をはさんで、京都国立博物館と東京国立博物館の2会場で開催された、鳥獣戯画の展覧会を担当する機会に恵まれました。朝日新聞文化財団の文化財保護のための助成をうけて数年間にわたる修理が施されたあと初めてのお披露目ということで、多くのメディアに取り上げられ、また、小さな絵巻物を観るために連日たいへん多くのお客様があつまり、長時間の待ち列ができたことでも話題になったので、ご記憶の方も多いのでは・・・。

詰めかけたお客様から口々に「かわいい!」「本物を観られて良かった」という声があがるのを見て、古美術や寺社への関心が高まっている昨今といえども、老若男女これだけ幅広い層から親しまれる国宝はそれほどないのでは? と思いました。紙に黒い線だけで描かれセリフも説明もない、そんな絵が数百年も大事に守られ続け、現代の私たちをたちまち笑顔にしてしまう。こんなすごい作品が未来もずっと残ればいいなあと思いますし、今回の展覧会がそのリレーのひとつのバトンのようなものとして記憶されたら嬉しいです(すごい行列だったな、とかたくさんグッズを買っちゃったな、といった思い出とともに・・・)。

仕事のやりがい:催事のたびに訪れる壁も、乗り越えてみるとすべてよい経験に

入社して初めての仕事でチームに加わった「恐竜博2002」は、来場者が100万人を超える超・大型催事で、自分にはとてもこなせない仕事なのではないか…とおじけづいたことに始まり、海外との交渉で時差のため、深夜近くまで慣れない英語のメールのやり取りが続いたり、「大哺乳類展」で博物館の倉庫に眠る動物の剥製・骨格標本やホルマリン標本に接し、見た目の怖さや異臭(その中で日々調査をしている研究者の方々には本当に申し訳ないのですが、日常生活ではまず嗅ぐことのない独特な強い匂いがします…)にひるんだり、中国から日本に空輸する作品の輸出許可証がぎりぎりまで届かず、厳寒の北京で文字通り凍えるまで待ちぼうけをくらったり…と、催事のたびに「今度こそ乗り越えられないのではないか」と思う壁が現れます。それらの苦労も開幕と同時にお客様の笑顔を見ると吹き飛び、乗り越えてみるとすべて良い経験だったな、と楽しく振り返ることのできる思い出に変わるのが、この仕事の良いところだと実感しています。

ターニングポイント:アットホームな「関西目線」を身につけるべく奮闘中

転勤で人生初の関西生活を送っており、カルチャーショックに日々遭遇しています。関西はやはり人と人の距離が近く、展覧会の現場でいえば、スタッフ証をつけて会場内を見回っていると、東京に比べてかなり多くの頻度で、お客様から話しかけられ、質問やご感想をいただきます。「この人、何を思ってここを赤く塗ったんやろ?」…など、正解のないことを聞かれ窮することもしばしばで、関西らしく気のきいた軽妙な答えができなかったものか…と後からよく後悔しています。美術館など展覧会関係者や取引先などの方々との打ち合わせでも、関西のほうがより、率直ながらもアットホーム、打ち解けた雰囲気で進んでいくような気がします。「関西目線」を早く自分も身につけなければと、日々人間観察をしたり街を歩き回ったりして格闘しているところです。

仕事上のモットー:観る人に本当の魅力が伝わるようこだわりをもつ

指示や提案されたことをそのまま受け流して処理するのではなく、もっとこうすればより面白くなりそうとか、あるいは、こうしたらより効率良くできるのでは、ということをきちんと自分の頭で考え、考えたことを打ち返す努力をしているつもりです。

「自分の頭で考えること」は当たり前のことではありますが、私たち新聞社の事業部員が開催の裏方として目を配らなければならない業務は、契約に予算管理、輸送・保険の手配、展示施工や図録、グッズなど各種制作物の進行管理、広報など多岐にわたり、それぞれに関係者はとても多いので、淡々とこなせば、特に自分のこだわりは込めなくても周囲の力でそれなりに物事が進んでいってしまいます。しかし、展覧会の仕事では通常は間近に見られない貴重なものを見せていただいたり、様々なジャンルの専門家の話をお聞きしたりする場面が沢山あり、そこで自分なりに気がついた魅力や面白さは、できるだけ催事に来場するお客様にも伝え、共有しなければもったいない!その積み重ねが、より多く、幅広い客層にご来場頂けることにもつながるのだと思います。観る人に本当に魅力が伝わっているだろうか?という視点でいちいち引っ掛かりつつ、膨大で時間のかかる作業が「ミス」や「ロス」なくスムーズに流れるように企画の黒衣として各関係者の背中を押す、その両方のバランスをとりながら仕事を進められればと思っています。

これから:次の展覧会で取り上げる知られざる名所「南山城」を盛り上げたい

2014年春の展覧会「南山城の古寺巡礼」で取り上げる「南山城(みなみやましろ)」ってご存知ですか?京都の南端、どちらかというと奈良に近い地域ですが、関西在住の人でも「どこだっけ…?」と目が泳いでしまうくらい、この地に由緒ある寺や貴重な秘仏が沢山残っていることはあまり知られていません。展覧会をきっかけに、このエリアの魅力がどれだけ伝わり、知名度が上がるか、また、お寺をはじめとする地域の関係者の皆さんに「展覧会をやって良かったね」と言っていただけるか、プレッシャーもありますが、ちょっとワクワクします。

フェルメールやルノワールの作品のように良く知られた名画を紹介し、大勢の皆さんの期待に応えるのもやりがいのある仕事ですが、知られざる名品・名所に光を当てることには不遜かもしれませんが「育てる楽しみ」があります。「十一面観音ブーム」が起こって南山城を訪れる人が増えるといいなぁ。

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