Message 先輩メッセージ


現在の仕事
ICTRADで新サービスのシステムを開発
ICTRAD(アイシートラッド)という研究・開発グループで、技術を使った新しいサービスや社内の業務を支援するシステムの開発を行っています。私は技術部門で入社しましたが、人事異動で約3年半、編集局で取材・執筆を行っていた経験をもとに、技術やデータと取材を組み合わせたコンテンツの制作にも取り組んでいます。
ICTRADの魅力は、まず一番に「メンバーの年齢が若い」というところにあります。私は現在入社7年目ですが、大半のメンバーが後輩にあたります。また、研究開発という特性からもひとりひとりの仕事の裁量が大きく、「やってみたい」と思ったことをすぐに始められ、チーム内でのフィードバックが積極的に行われていることも大きな魅力です。既に1年目、2年目の社員が最前線で活躍しているということからも、柔軟性・機動力の高い組織であることを物語っていると思います。
印象に残っていること
10代に向けた連載「#withyou ~きみとともに~」
withnewsでは2018年より、生きづらさを抱える10代に向けた連載「#withyou ~きみとともに~」という企画を始め、私も記者として参加してきました。特に印象深いのは、不登校の生徒がクラスメイトからもらう、「手紙」や「寄せ書き」に関する取材でした。私も10代の頃にモヤモヤを感じていた慣習でしたが、取材してみると、一方的な「早くおいでよ」「学校で待ってるよ」というメッセージは、時として不登校の子どもたちの心を傷つけることもあり、「有り難いけど申し訳ない」「そっとしておいてほしい」・・・などのやり場のない思いを抱いていることもわかりました。記事を配信し、Twitterで「#不登校お手紙問題」というハッシュタグで経験を呼びかけると、共感の声や自身の思いを語る6千件以上の反響がありました。不登校の当事者だけではなく、「手紙を書いたことがある人」や先生と思われる人からもコメントが集まり、その後の取材にもつながりました。不登校の子どもたちをとりまく環境の一部分ではありますが、個人の持つ「モヤモヤ」が社会とつながった瞬間であり、違和感を消さない大切さも感じた取材となりました。
これから
新聞社だからこそできる「エンジニアの働き方」
エンジニアのバックボーンと記者としての経験を活かしたいと思い、withnewsで「#ゆるテック」という連載を始めました。音声認識技術を使って閣僚の記者会見を機械に「聞き取り」させてみたり、政治家のツイートを分析してみたり、「技術・データ×取材」というテーマでコンテンツ制作にチャレンジしています。まだまだ始めたばかりですが、大きな反響をいただいた記事もあり、新聞社だからこそできる「エンジニアの働き方」として可能性を感じています。
MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー
- 2014 / 07
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デジタル本部 デジタル技術部 WEBサービス担当 [1年目]
最初の配属で、先輩の後ろをついていく毎日でした。部署で初の女性部員になったこともあり戸惑いも(早食いが身につきました)。今は女性の数も飛躍的に増えました。
- 2015 / 09
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情報技術本部 開発部 会員管理サービス担当 [2年目]
地道なアピールが奏功し、ラスベガスで行われたクラウドサービスのカンファレンスに参加しました。帰国後も充実感を胸に、大きなプロジェクトを乗り切ることができました。
ラスベガスへの海外出張 - 2016 / 06
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情報技術本部 開発部 兼 東京本社報道局 [3年目]
部門横断の分析エンゲージメント戦略(AES)チームに所属。編集部門向けのアクセス解析ツール「Hotaru」を開発しました。このシステムは2018年度新聞協会賞(技術部門)を受賞しました。
- 2016 / 11
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東京本社報道局 兼 デジタル編集部 兼 情報技術本部 [3年目]
AESチームとして記事の読まれ方などを分析する一方、自分で取材をするようになりました。初めての取材は、虫の恵方巻きを食べる食レポでした。
虫の恵方巻きを食べる野口 就職活動の取材 - 2017 / 09
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「withnews」で「マンボウ」をフカボリ [4年目]
余談ですが、定期的にネットで話題になっていた「マンボウの骨格」を取材した記事は、とても大きな反響がありました。この取材をきっかけに、マンボウの連載企画を開始し、多くのヒット記事が生まれました。2019年12月には、マンボウの研究者とトークイベントを開催しました。
- 2020 / 08
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ユニークユーザー(読者数)が3千万を超える! [7年目]
これまで書いてきた記事の累計ユニークユーザー(読者数)が3千万を超えました。ネットの世界では、記事がどれくらい読まれているかをすぐに数字として知ることができます。もちろん数字がすべてではありませんが、記事をより多くの人に伝えるための工夫をすることはとても大切なことですし、自分の記事が多くの人に読まれることは大きなモチベーションになります。ここまで数字を積み上げたことが、自分にとっての自信にもつながりました。
- 2020 / 09
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情報技術本部 開発部 ICTRADチーム [7年目]
約3年半ぶりに技術部門に戻り、これまでの経験を活かして、withnewsで技術・データと取材を組み合わせた連載「#ゆるテック」を始めました。記事を通して、朝日新聞の技術部門についても知ってもらえたらありがたいなと思っています。
入社動機
高校から理系で、大学でも物理に関する研究を続けてきましたが、世界を広く見られるように、さまざまな背景を持つ人たちと関われる会社に入りたいと思っていました。新聞社に技術職があることがまず驚きだったのですが、編集や広告、販売、デジタル事業、企画事業、など本当に幅広い職種の人が集まる企業であることが魅力的でした。
オフの過ごし方
趣味は楽器です。中学からドラム、大学の後半からはベースをやっています。自分の結婚式の二次会でもベースを弾いてしまいました。最近は会社の先輩のバンドにも誘われて参加しています。好きなバンドのライブにもよく足を運んでいます。

みなさんへのメッセージ

お恥ずかしながら、私は就職活動の合同説明会で「たまたま」立ち寄るまで、新聞社に技術部門があることを知りませんでした。しかし、話を聞いて、調べてみてびっくり。更には入社してみてもびっくり。もともと朝日新聞社は新聞製作の独自のシステムを自分たちで作ってきた歴史があり、エンジニアが大活躍してきた会社なのです。今もICTRADをはじめ、弊社には数多の技術があり、多種多様なエンジニアがいます。アプリケーションやインフラ、セキュリティ、自然言語処理や機械学習・・・。これに加え、記者や編集者、営業やマーケターなど、幅広い知識・能力を持つ人たちと仕事をする機会もたくさんあって刺激的。私みたいに、エンジニアが記者になることも・・・。「ひと味違う」エンジニア生活を送りたい人には、ぴったりな会社だと思います。
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