Voice 就活体験談


2025年春に入社予定のみなさんに、志望動機や就活で工夫したことなどをうかがいました
左から ビジネス部門内定(理系院生)、技術部門内定(文系学部生)、記者部門内定(文系院生)、ビジネス部門内定(文系学部生)、技術部門内定(理系院生)、記者部門内定(文系学部生)
学生時代に力を入れたことはなんですか?
幅広く好奇心を持ち、行動することです。サークルでの活動や交換留学、塾や飲食店でのアルバイト、webマーケティングの長期インターンなど、興味のあること全てに挑戦するよう心がけました。あらゆる環境で人と関わる中で、常に楽しみながら視野を広げられたと思います。特にサークルにて、自主イベントの企画総括を担った際には、対話を重ね、それぞれの意見に耳を傾ける大切さを学びました。(記者部門に内定)
アメリカンフットボール部での活動です。4年生の時にはユニットのリーダーを務め、目標である九州優勝に貢献するために自分にできることを考え続ける一年でした。結果として目標を達成することはできなかったですが、その時に地元の方々に支援していただいたことが私自身の印象に残っており、大学院では大学近くの「こども食堂」にボランティアとして参加しています。朝日新聞の面接では「こども食堂」の話をする機会が多く、他社との違いを感じました。(記者部門に内定)
大学4年間を通して、曾祖父母の戦争体験を調べたことです。具体的には、全国の役所や歴史館に行って曾祖父母に関する資料を集めたり、戦争体験者の方に聞き取りをしたりと、曾祖父母が戦時下でどのように生きたのかを探ろうとしました。活動のなかで、戦争の記憶や当事者の声を社会に伝え続けるメディアの意義を感じ、これが新聞社を目指すきっかけのひとつになりました。(ビジネス部門に内定)
まちづくりに関する研究や、研究室で取り組む地域活性化プロジェクトに力を入れました。普段の生活では交わらないような、多様な街の多様な職業の人々とお話をすることで、色々な価値観を知れたことが楽しかったです。この経験から、「世の中の様々な価値観に触れることができる仕事」に就きたいと考えるようになりました。(ビジネス部門に内定)
課題解決を率先して行うことです。サークルでは、新型コロナウイルス対策のために「体調管理システム」を構築し、感染拡大防止に貢献しました。また、研究室では、周りにネットワーク知識が少ない中、独学で習得し、研究で使用するサーバのネットワーク構築を担当しました。周りから感謝されたことを通じて、自分のやりたい方向性を見つけるきっかけとなりました。(技術部門に内定)
ITベンチャー企業での数年にわたるインターンシップです。グラフィックデザイン未経験から、インターン生10名程度のデザインマネージャーになりました。ハードルを高く感じることでも、始めてみれば徐々にできるようになることを体験的に学びました。また、新たな環境に飛び込んだことで、自身の可能性を広げられたとも感じています。ここでの経験が、文系ながら技術部門にチャレンジすることを後押ししてくれました。(技術部門に内定)
どんな業界を見ていましたか?
誰かの声を「伝える」仕事に興味があったので、新聞社やテレビ局の記者職に絞って、インターンや本選考に応募しました。その中で、文章を伝えることで社会を記録する新聞に強く魅力を感じ、新聞社を第一志望としました。職種まで絞って就職活動をしたおかげで、ESや面接のブラッシュアップを効率的に行えました。
自分のやりたいことを突き詰めたい、社会課題を解決できるような職業に就きたいという想いから、博士課程進学・新聞社・メガバンクの3業界で迷っていました。就職活動を通して、自分のやりたい社会貢献とマッチしていること、いろいろな価値観・文化をもっている人と接する機会が多いことから、新聞社が第一志望になりました。
実家・下宿先でずっと新聞を購読しており、大学でも新聞サークルに入っていたため、当初から新聞社を特に志望していました。ですが、就職活動は未知の職種・業界に触れられる貴重な機会ですし、自分の可能性や選択肢を広げたいと思い、3回生の秋までは、新聞社以外にもインフラやメーカーなど幅広い業界のインターン・選考に参加していました。そこから、自分の適性ややりたいことを踏まえて、3回生の年明けからは新聞社に絞って選考を受けていました。
初めは広告業界を中心に見ていましたが、そこに囚われすぎず、シンクタンク・鉄道・ITなど、自分の関心に引っ掛かる企業のインターンシップに幅広く参加しました。新聞業界も、元々自分が興味を持っていた「広告」に関連する業界として見始めたのがきっかけです。就職活動を通して様々な業界に触れてみることで、世の中のしくみを少し知れたような気がして、とても良い経験ができたと感じています。
就職活動では、ITに興味があったため、幅広く業界を見ていました。特にメディア業界に関心があり、テレビ局や通信社なども視野に入れていました。自分はスペシャリストよりもジェネラリストとして、多くの分野に貢献したいと考えていたため、最終的にはITを活用して広い分野に貢献できる企業を中心に就職活動を進めました。
IT×メディアの業界を見ていました。日々を豊かにする活字メディアを、インターネット上で広く受け入れられる形で届けることに強く関心があったためです。私自身、SNSはよく利用するのですが、その時間が実りあるとは感じられないこともしばしばです。時間を費やしてよかったと思えるような媒体を広めることに携わりたく、このような業界選びとなりました。
選考に向けて、どんな準備や工夫をしましたか?
一人でも多くの記者の方の話を聞きたい!と考え、全国紙から地方紙まで、できる限り多くのインターンやセミナーに参加しました。大学では、ジャーナリズムに関する講義を積極的に取りました。現役記者の方の話を聞ける貴重な機会として、就職活動を前向きに捉えられたことで、モチベーションを高められたと思います。様々なお話を伺いながら多角的な視点を学べたことは、頭の整理にもとても役立ちました。
新聞社のための準備としては、興味のある記事をスクラップして、自分の考えを書き残していまいした。さらに、気になった記事は関連する記事にも目を通し自分の考えを深めていました。就職活動全体では、当たり前のことですが常に改善をしていけるように心がけていました。面接での質問や自分の回答をまとめ、今以上に自分の人柄・長所を伝えることができる表現・経験はないか考えていました。
3回生の夏からほぼ毎日、全国紙の読み比べをしていました。私はビジネス部門を志望していたので、掲載記事のほかにも各紙の掲載広告の違い、開催しているイベント・展覧会事業の内容などを確認して「自分ならどうするか」を考えるようにしました。また、自己分析では幼稚園から大学までの出来事とそこで感じたことを振り返りました。そのときに企業の理念・事業とのつながりを考え、面接で自分のどのようなところが企業に合っているかを話せるようにしました。
すごくシンプルですが、とりあえず色々な企業のESを書いてみました。当然ESはそれぞれの会社で設問が異なるので、書いた分だけ自己分析が進みますし、ESを書くのに必要な文章力も身に着きます。また、面接の前には想定される質問をたくさんリストアップして、それに対する自分の考えを書き留めていました。質問の回答を暗記するというよりは、面接に向けて自分の頭の中を整理しておくというイメージです。それから、日々考えていることをこまめにメモしておいて、自己分析の際に活用していました。
就職活動では、自己分析に重点を置き、「自分が将来どんな人材になりたいか」を深く考えることに力を入れました。その後、業界研究や企業研究を通じて、各社が求める人材像に対して自分がどのように貢献できるかを明確にして、自分をアピールするつもりで面接に臨みました。また、就活サイトを活用し、自分と似た経験や志向を持つ人の体験談を参考にすることでより効果的な対策を立てるよう工夫しました。
ESも面接も、とにかく人に見てもらいました。就活は、「自身の経験や考えを効果的に他人に伝える」ことがメインの課題になるためです。人に頼ることがあまり得意ではない性格だったので、特に意識して他者の力を借りるようにしました。友人や先輩だけでなく、キャリアセンターやOBOG訪問アプリサービスなど広く活用しました。時間を頂いていることに対して、感謝する気持ちを忘れないようにすることが大切です。
悩んだこと、困ったことはありましたか? どう乗り越えましたか?
各社の本選考が始まる時期、ES締切や面接に追われ続ける疲労感や「落ちたら終わりだ」というプレッシャーで、常に不安でした。その際には、同じ業界に入る大学の先輩に相談し、ESの添削や面接練習をお願いしました。友人と作文を見せ合うことも、文章を良くするのに効果的でした。一人で考え込んでも焦るばかりだったので、不安や悩みを誰かと共有し、解決できる環境がとても大事だったと思います。
現状に対する漠然とした不安に悩まされました。文系で大学院進学、志望業界もメディアということで同じように就活をしている人と接する機会が少なかったため、漠然とした不安がつきまとっていました。そのため、周りと比較することなく、内定というゴールから逆算して必要な行動を考えることで、漠然とした不安を解消するようにしていました。
ESや面接で、自分の価値観に関する質問に答えるのが苦手でした。当初は、決断の軸や目指す将来像など、抽象的な質問に対してその場しのぎの回答をすることが多かったです。選考だけでなく、志望企業を決めるためにも自分への理解は必要だと思ったので、感情が動いた出来事を思いつく限り書き出して、なぜそう思ったのかを繰り返し考えました。そのなかで、自分の考え方の癖がだんだんとわかり、選考でも価値観や考え方が問われるような質問に自信を持って回答できるようになりました。
理系のため、周りに同じ業界・職種を志望している人が少なく、情報収集などは大変でした。ただその点は、インターンシップに参加したり、インターネットで情報収集を行うことで補うことができていたと思います。そして、「専門分野が全然違うのに、なぜこの業界・職種を志望しているのか?」という問いに対して自分なりの想いをしっかりと伝えることで、他の就活生にはない差別化要素として、理系であることをむしろプラスに転換することを目指しました。
就職活動中、周囲の友人が早く内定を取得していく中で、自分のペースに不安を感じることが多くありました。そのため、大学の先生や事務の方に相談することで自分のペースで就活を進めることができました。また、面接に向かう途中では緊張しがちであったため、音楽アプリでお気に入りのプレイリストを作ったり、ラジオ番組のポッドキャストを聴いて気分転換を図り、リラックスして臨むようにしていました。
参加した夏期インターンシップが早期選考に直結するものではないものばかりで、秋頃に焦りを感じていました。初夏から就職活動を始めたアドバンテージを取られなかったように感じたのです。乗り切り方としては、秋から就職活動を始めた友人や、同じような状況の友人と共に就職活動対策を行うようにしました。入ってくる情報を選択したおかげで強い焦りを感じることはなく、よい緊張感で準備を進められました。
朝日新聞社の選考はどんな雰囲気でしたか?
対話に重きをおいた形式で、比較的穏やかな雰囲気でした。私自身の考えを掘り下げるような質問が多かった印象です。経験から何を学んだのか、どのような視点で社会を見ているのかを、見られていたのだと思います。最終面接では、私が緊張し過ぎてしまい、初めは半ば震えながら話していたのですが、面接官の方々が真摯に耳を傾けてくださるのが伝わり、徐々に普段の自分を取り戻すことができました。
私は最終面接までずっと私服で臨み、緊張して就活での暗黙のルールを忘れる部分もありました。しかし、そのような外側の情報ではなく、私自身の考え方・人柄・想いといった内側の情報を見てもらえる質問内容・雰囲気でした。特に、最終面接では私自身の料理が趣味になった理由、得意料理の話が盛り上がり、私自身について伝えることができたと思います。一方で、取材したいテーマについての質問では、私自身の考えを丁寧に深掘りされる場面もありました。
受けた企業のなかで一番和やかな雰囲気の面接でした。面接官の方は質問するだけでなくご自身のことも話してくださったので、対話に近い面接で、普段の自分のままで臨むことができました。ですが、面接の内容自体は「なぜそう思ったのか」という私の考えに対する深堀りや、朝日新聞のコンテンツに対する意見など、十分な企業研究・自己分析を要する質問が多かったので、穏やかな雰囲気のなかでもしっかりと自分の意思を伝える姿勢が大切だと感じました。
とにかく優しく丁寧に話を聞いていただけるため、自分が話したいことを話せる雰囲気でした。最終面接の最後、私は「正直新聞業界は厳しい状況にあると思う。でも、自分はそういった変化が必要な環境に身を置きたい。」といった趣旨の話をしました。マイナスに捉えられる可能性もある発言だったと思いますが、面接官の方々は顔をしかめるのではなく、むしろ「おっ!」という表情をしていました。それくらい、真摯な学生には真摯に向き合ってくださる企業です。
面接前に雑談や緊張を和らげる質問をしていただき、自然体で面接に臨むことができました。面接中の質問内容も、提出したエントリーシートをしっかり読んだ上での質問だと感じることができ、好印象を持ちました。他の企業の選考と比べても、自分にとって相性が良く、面接を通してさらに朝日新聞社で働きたいという気持ちが強まりました。
穏やかで時々笑いも生まれるような雰囲気です。緊張をほぐす空気作りに大変気を配って頂いていると感じました。また、服装も自由で、ゆったりしたオフィスカジュアルの服などリラックスできる服装選びができたこともありがたかったです。
入社の決め手になったことを教えてください
大学2年生の時、朝日新聞の記者がオムニバスで登壇する講義を取っていました。まだやりたいことも決まっていなかった当時の私にとって、信念をもって問題を提起し続ける記者の方々の姿は強烈でしたし、取材相手に寄り添う姿勢にも深く共感しました。「もし記者になるなら、ここで働きたい」と率直に感じたのを覚えています。選考を通しても、ありのままの自分を見てくれると感じ、入社を決めました。
一番は社会貢献という側面です。時代の変化によって、社会から新聞社へのニーズは変化していますが、情報や想いを届ける、ひとを繋げるという役割は変わらないと考えており、それが私のやりたいことだったからです。また、社員の方々や同期の内定者が、誰かと比較したり、型にはめたりするのではなく、その人のそのままを受け入れているという雰囲気を感じたことも大きかったです。
イベントや選考を通じて、朝日新聞のビジネス部門は部門一括採用で入社後の選択肢が幅広いことや、会社全体が挑戦を大切に多角的な事業を展開していることを知り、メディアを軸に様々なことに取り組めると思ったからです。好奇心を大切に幅広く興味関心を持って活動してきた自分の強みが活かせると思いました。また、イベントやOBOG訪問でお話ししたビジネス部門の社員の方が「ジャーナリズムを支える」という思いを大切にされていると感じ、そこにも惹かれました。
決め手は複数ありますが、大きな理由は二つです。一つ目は、自分の関心に合わせて色々な仕事に挑戦できそうだと思ったからです。新聞社は「職種のデパート」と呼ばれるほど多様な仕事があり、かつ社員の方々のお話を伺って、大きな会社でありながら一人一人のキャリアに丁寧に向き合ってくださる会社だと感じました。二つ目に、変化を恐れない社風に魅力を感じたからです。変革が求められる業界において、新しいビジネスに挑戦しつつ、社会的意義の大きいジャーナリズムを守ることに取り組める環境に惹かれました。
朝日新聞社が「職種のデパート」と呼ばれるほど幅広い職種を有している点です。一つの企業で多様な職種が存在することで、必要とされる技術も多様であり、広い分野で身につけたスキルを活かし貢献できると感じました。また、「新聞 R&D」をwebで検索した際に、朝日新聞社が最上位に表示されるほど技術開発に力を入れている点も非常に魅力的でした。
「日常を豊かにする文字情報を、インターネット上でより多くの人に広める」という私自身の仕事で叶えたい目標と、一番マッチする会社だと感じたことです。インターネット上の文字コンテンツには、広告費を稼ぐツールとしての側面が強いものも多いです。朝日新聞社のコンテンツ作りに共感したと共に、開発環境の内製化を進めるなどの積極的なIT化への姿勢に強く惹かれました。
就活中のみなさんにメッセージをお願いします
何事も楽しんで欲しいです!就活は自分の選択肢を広げるいい機会だと思います。多くの社会人の方々、友人と交流することを楽しみながら、自分にとって最善の選択をしてください。今日の自分を明日の自分が超えていれば、最高の結果がついてきます。応援しています!
就活は本気でやるほど辛くなることも多くなってしまいますが、みなさんのことを評価してくれる人は必ずいます。周りを見て不安になることもあると思いますが、ぜひ自分の選択や行動を信じて頑張ってみてください。みなさんの就職活動が納得のいくものとなるよう祈っています!!
大変だと思いますが、ぜひ就活というイベントを楽しんでください。自己分析で知らなかった自分を再発見できる、インターンで普段行けない場所を見ることができる、社員の方と話すことで知らない世界を知ることができる、など自分なりに就活の楽しいポイントを見つけることができると楽しんで乗り切れると思います。頑張ってください!