Time Schedule 社員の1日
どうしたら防げるかを考え 現場へ
等身大の問題意識を伝えたい
杉山 あかり/ SUGIYAMA AKARI
所属部署神戸総局
入社年 / 専攻2021年入社 / 社会学部卒
現在の仕事
事件・事故の報道 ジェンダーや福祉の視点でも
兵庫県警を担当しています。殺人事件などを扱う捜査1課、窃盗事件を扱う捜査3課などを受け持ち、事件・事故が発生したら警察に取材します。さらに警察官の出退勤時間にあわせて会いに行く「朝回り」「夜回り」で事件の端緒をつかんだり、背景を探ったりします。大切にしているのは、どうしたら同じような事件や事故を防げるかを考えることと、警察官だけを取材するのではなく現場に行くことです。ジェンダーや福祉など自分の興味がある分野の視点から記事が書けないか模索中です。
印象に残っている仕事
手話や筆談で取材 視野が広がった
福岡県で、手話を言語として認め、普及を進める手話言語条例ができるのに合わせ、聴覚障害がある方や家族に取材をしたことです。条例がどのような意味をもつのか、何が課題なのか、初めは見当がつきませんでした。専門家なども含め取材を重ねて見えてきた乳幼児への支援の必要性や、聴覚障害がある方にとっての手話の大切さなどを記事にしました。慣れない手話や筆談での取材は苦労しましたが、自分の視野が広がりました。
九州・山口の年齢の近い記者5人と、自分たちの悩みから組み立てた企画。全国各地で同世代の本音を聞き、ABEMAのドラマ『30までにとうるさくて』の制作陣やキャスト、この問題の研究者にもインタビューしました。ウェブの「朝日新聞デジタル」で16回連載後、オンラインイベントも展開。新聞紙面では2回に分けて大きな記事にまとめました。同じ素材をウェブと紙面で書き分けることも多いです。
2023年4月の参院大分補選では、「銀座のママ」として341票差の激戦を制した白坂亜紀さん(自民党公認)に密着しました。野党共闘候補との一騎打ちになり、全国的にも勝敗が注目された選挙。立候補のときから丁寧に話を聞き、戦いぶりだけでなく候補者の心情も伝えることを心がけました。選挙を通じて抱えた違和感を夕刊のコラム「取材考記」に書きました。
杉山さんの一日
- 07:00
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朝回り
地元紙などに目を通して、出勤前の警察官に会いに行く。その後、自宅に戻って仮眠
- 10:30
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出勤
県警本部にある記者クラブへ。警察官と雑談したり、事件・事故が起きていないか警戒の電話をしたりする
- 12:30
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昼食
県警本部の近くでランチ。お気に入りはオムライスのお店
- 13:30
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取材・執筆
窃盗や火事などの事件・事故が起きると、警察から発表がある。大きなニュースになりそうだと判断すれば、現場へ。周囲の人に聞き込みをしたり、現場の様子を撮影したりする。事件などが起きていなかったら、担当以外で自分の興味がある取材を進める
- 17:00
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原稿の確認
デスクからの求めに応じて、再取材・加筆などをする。完成した原稿に間違いがないか、自分でよく確かめる
- 18:00~
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夜回り・当直回り
自宅近くなどで退勤後の警察官に会う「夜回り」、当直態勢に入った警察署を訪ねる「当直回り」をする。昼間になかなか会えない警察官と話すことができ、街の事情など耳寄りな情報を聞けることも。終わり次第、帰宅
入社動機
解決されていない社会問題について、考えるきっかけづくりをしたいと思ったからです。記者なら、様々な立場や考え方を伝えられます。また、お金儲けだけを考えなくてもよいこと、いろんな人に会えることも魅力に感じました。同じ業界の中でも自由な雰囲気で、やりたいことを実現させている社員が多いと感じ、朝日新聞を選びました。
オフの過ごし方
たっぷり寝たあと、散歩や読書をしています。また、好きなK-POPアイドルの動画を見るなど「推し活」で元気をもらっています。韓国語も勉強中です。先日は7年半ぶりに結集した韓国のアイドルグループ「KARA」のファンミーティングに行ってきました。自分が生きているうちに生で会えるとは思っていなかったので、感動しました。
みなさんへのメッセージ
いろんな人と会ったりして、自分にあった就職先を見つけてください。 言葉にできない直感や、人との縁も大事な要素だと思います。ときには息抜きしつつ、納得のいく就職活動ができるよう応援しています!
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message水戸総局原田 悠自/message/archives/136
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message科学みらい部福地 慶太郎/message/archives/128
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day映像報道部有元 愛美子/message/archives/151