Time Schedule 社員の1日

語学生かしウクライナ侵攻を取材
入社8年目で海外特派員に

根本 晃/ NEMOTO AKIRA

所属部署国際報道部 イスタンブール支局

入社年 / 専攻2017年入社 / 言語文化学部ロシア語学科卒

現在の仕事
トルコ、シリア、バルカン半島の国々を担当

主な担当地域はトルコやシリア、バルカン半島の国々で、イスタンブールから日々ニュースをチェックしているほか、大事件や選挙などの重要事案があれば現地に出張します。国際的な関心が高いパレスチナ自治区ガザやウクライナ関連の記事を書くことも多いです。イスラエルと、対立するイスラム組織ハマスの双方の発表文を読み比べて記事をまとめたり、実際にイスラエルやパレスチナ自治区西岸地区に出張してルポを書いたりすることもあります。写真は選挙を控えたイスタンブール市街の様子。

印象に残っていること
アレクシエービッチさんの単独インタビュー

「戦争は女の顔をしていない」などで知られるベラルーシのノーベル文学賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏にウクライナ侵攻について、侵攻以降日本メディアで初めて対面でインタビューし、2023年元日の1面に掲載されたことです。東京から亡命先のベルリンの自宅に出張し、1時間半にわたってロシア語で通訳を介さず話を聞きました。大学時代からあこがれの作家だったので、やりがいも大きかったです。読者からの反響も多く寄せられました。

MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー

2017 / 04

入社 山口総局 [1年目]

事件や高校野球、街だね取材を担当。新米記者として赴任した初日、当時の総局長から「短くても良いから毎日1本記事を書きなさい」と指導され、とにかく何か書くネタを見つけなければと街をうろつく日々でした。特ダネなどは書けませんでしたが、記者としてまずは書くことと取材の楽しさを学べた1年間でした

2018/ 04

奈良総局 [2年目]

行政や神社仏閣を担当。任期後半は新型コロナ禍に振り回されましたが、日本人で初めてコロナに感染した男性の陽性を見抜いた奈良の医師を独自取材したり、外国人が減って鹿せんべいの摂取量が減ったためか、奈良公園のシカが快便になった様子をルポしたりするなど、多様な記事を残すことができました

2021 / 04

名古屋報道センター 経済グループ [5年目]

コメダ珈琲やココイチ、松坂屋など名古屋のサービス・小売り業を担当。元々経済に疎かったので決算書の読み方をイチから勉強し、簿記やファイナンシャルプランナーの資格を取りました。特派員になった現在でも役に立っています

2022 / 04

東京本社 国際報道部 [6年目]

2022年2月24日、ロシアがミサイルや地上部隊でウクライナに侵攻する様子をテレビで見て呆然としました。大学時代にロシア語を学んでいたため、翌日から国際報道部に応援に入り、4月に正式に異動しました。東京からウクライナの首都キーウと西部リビウに計2か月間出張して兵士の思いを連載にまとめたり、日本国内で専門家同士の対談を企画したり、来日したウクライナの首相に単独インタビューしたり=写真、ウクライナ首相府提供=、戦争の実相を伝えるべく多くの記事を書きました

2024 / 04

イスタンブール支局長 [8年目]

初の海外勤務。日々勉強です

根本さんの一日

07:00

起床

朝食を取りながら日本・欧米・中東メディアのニュースをチェック

09:00

取材・執筆・事務作業

トルコ人の助手と取材現場へ。取材先は政府関係者から物価高に苦しむ市井の人々、内戦が続くシリアから逃れてきた難民までさまざま。海外支局長は基本的に1人で支局を切り盛りするため、会計や労務など取材以外の業務にもかなりの時間を割きます

12:00

昼食

支局で簡単に自炊したり、地元の飲食店で取材先と会食したり

13:00

取材・執筆・事務作業

19:00

近所のジムで運動

筋トレや有酸素運動でリフレッシュ。負荷の高い仕事だからこそ、健康管理は特に気をつけています

20:00

夕食(自炊や会食)

トルコは野菜や肉、果物が安くておいしいため自炊のしがいがあります。取材先と食事をしたり、他業界の日本人駐在員と飲みに行ったりすることも  

21:00

自由時間

担当地域に関連する映画を見たり、本を読んだり、オンラインでトルコ語のレッスンを受けたりして気ままに過ごします  

24:00

就寝

入社動機

「日々新しい物事を勉強し続けられる」「趣味の外国語を生かせる」「ESでリーダーシップを発揮した経験を求められない(発揮していなかったので)」を軸にして、早い段階から記者職に絞って就活をしました。新聞・テレビ各社のインターンに参加しましたが、その中で一番個性豊かな社員が多いと思った朝日新聞に決めました。

オフの過ごし方

イスタンブールのカフェをめぐったり、トルコ国内を旅行したりして過ごしています。読者の感覚から離れないよう、日本で話題の書籍やドラマ、アニメなどもチェックするようにしています。現在、日本にいるパートナーが妊娠中で、出産後にこちらに合流する予定なので、それ以降は初めての子育てを精いっぱいがんばりたいと思います。

みなさんへのメッセージ

就活は一人で思いつめるよりも先輩や友人に相談した方が良いESが書けますし、仕事への理解も深まります。大勢の人に会い、様々な本を読んで考えをまとめる。それが楽しいと思えたなら、きっと記者に向いていると思います。

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