Message 先輩メッセージ

展覧会企画を生み出し形づくる、
日々、ワクワクできる仕事

金井 久美子/ KANAI KUMIKO

所属部署メディア事業本部文化事業1部

入社年 / 専攻2017年入社 / 言語文化学部 フランス語専攻卒

現在の仕事
展覧会を形づくる全てに携わる

展覧会の企画提案、出品交渉、契約書や予算・決算書の作成、展示構成・図面の検討、輸送・展示スケジュールの調整、広報プランの立案、グッズ・音声ガイド・図録の製作、チケット・会場運営の調整……。これら全てについて、美術館をはじめ、デザイナーの方や輸送・施工会社さんなどと協力して進めます。各地の展覧会や美術館をリサーチしたり、契約書とにらめっこしたり、SNS広報を考えたりすることもあれば、会場でお客様に直接ご案内をすることもあります。

好きなものに仕事で関われることは、とても幸せなことだと思います。私にとって、展覧会を訪れることは一冊の本を読むようなもので、毎回何かを新しく学んだり感じ取ったりできる点が好きです。仕事も同様で、各分野の専門の方々のお話を聞いて新しい学びと感動を得られる瞬間が、今の私にとって一番の魅力です。医学・美術史や遺跡研究の最新知見、作家さんの制作エピソード、キャラクタービジネスのノウハウなど、興味深いお話を耳にして、毎日ワクワクしながら働いています。

印象に残っていること
海外視察にアイドルグループの展覧会運営

ひとつは、入社2年目の秋に同行させていただいた特別展「ポンペイ」視察のための海外出張です。美術館所蔵庫での作品調査から、緊迫した借用条件交渉の場面、そしてなにより、先生方のお話を聞きながら美術館・現地見学ができたこと。身に余る経験で、早くそれに見合うだけの仕事をできるようになりたいと思いました。 

もうひとつは、アイドルグループの展覧会です。設営が押したり、各所調整が上手くいかなかったりした時は焦って半泣きでしたが、それだけ責任を持って担当した初めての企画です。初日に並んで入場し会場で涙を流すお客さまの姿に、グループのコンテンツパワーを実感。同時に、展覧会という形で新たに一つのコンテンツを語り直すことがお客さまの感動に繫がるのなら、こんなに嬉しいことはないと思いました。

これから
知識と経験を積み、誰かをワクワクさせる展覧会をつくり出す

目標は、展覧会企画を生み出し形づくる人間になること。言葉が抽象的ですが、お客さまが何かそれまでとは違う視点を発見して、新しいワクワクを持って帰ってくださるような展覧会を届けたいです。

企画をつくるには、発想力は勿論ですが、具体的な形に落とし込むための実行力も必要だと思います。そのために日々の仕事で経験値とコネクションを増やすことが直近の課題です。グッズ、図録、広報施策など、形は違えど実践の場はたくさんあります。入社以来「何でも吸収」を心がけていますが、今後は更に、学んだことを元にアイデアを具体的な形に結実させられるよう、挑戦したいです。

MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー

2017 / 07

入社 文化事業部 「写真家 沢田教一展」担当 [1年目]

 研修を終え文化事業部へ。担当した「沢田教一展」は、何も分からず右往左往しているうちに8月の開幕を迎えていました。先輩方の思い入れの強さを目の当たりにし、この仕事への思いを新たに。この年、「写真家 沢田教一展」、「特別展 人体-神秘への挑戦」、「名探偵コナン科学捜査展」を担当しました。

2018 / 03

文化事業部 「特別展 人体-神秘への挑戦」開幕

 先輩について、一から展覧会広報を勉強。関連して開催した小学生向けワークショップでは、参加者に取材を行い、レポート記事を書きました。

人体展ワークショップで参加者に取材。先輩が記念に撮影してくださった
2018 / 04

文化事業部 「名探偵コナン科学捜査展」開幕 [2年目]

 計5社で製作実行委員会を組んで実施された企画。「朝日新聞社」に求められる立ち回りを考えつつ、業種も文化も異なる他社の方々から仕事の仕方を盗み学ぶ良い機会となりました。また、朝日小学生新聞に「科学捜査」をテーマにした記事体広告を出稿。学校の授業で使えるワークシートに作り替え、都内の小学校にDM配信しました。

 ©️GA/S・Y・T 制作:朝日小学生新聞
 朝日小学生新聞に出稿した記事体広告
2018 / 05

文化事業部 「ももいろクローバーZ結成10周年記念展」開幕

 新しい試みのため、製作期間が半年以下と短くスリリングでしたが、共催社さんや先輩方と楽しく自由に準備。その後1年かけて5都市を巡回、一緒に完走できたことも思い出深いです。

2018 / 07

文化事業部 「没後50年 藤田嗣治展」開幕

 美術展の企画制作担当は初めて。作品輸送でトラックに9時間乗ったり、展示に立ち会ったり。作品が目の前で展示される、場の緊張した空気に、言いようのない興奮を覚えました(笑)。

2019 / 09

文化事業部 「コートールド美術館展 魅惑の印象派」開幕 [3年目]

 早い段階から企画制作に携わった初めての大型美術展。キャップの先輩について、展示構成、輸送行程、図面etc.が作られる過程を勉強。早く自分も先輩のように展覧会全体の動きを見られるようになりたい・・・と思いました。
 

「コートールド美術館展 魅惑の印象派」のポスター
2020 / 09

文化事業部「ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ」開幕 [4年目]

 作家さんやマネージャーさん、デザイナーさん、各巡回館の学芸員さんとコミュニケーションをとりながら準備を進められたのが、何よりも楽しかった展覧会。会場で制作をする作家さんの姿など、関係者全員のこだわりや思い入れの強さに勉強させていただく部分がすごく多いです。今後の巡回でもよりパワーアップしていけるように、引き続き頑張ります。

       
展覧会準備中の様子
2021 / 04

文化事業部 「イサム・ノグチ 発見の道」開幕 [5年目]

 図録の編集や音声ガイドの特別版コンテンツ制作など、初めて経験する仕事も。商品やサービスをつくる苦しさと楽しさを両方味わうことができ、新鮮な経験でした。

2022

文化事業部  特別展「ポンペイ」、ゲルハルト・リヒター展 開幕 [6年目]

 2022年の開幕に向けて、入社2年目から携わってきた特別展「ポンペイ」や、現代アートの巨匠の個展「ゲルハルト・リヒター展」などを準備しています。
 特に、出品作品の選定など、まさに1から「展覧会をつくる」過程を勉強させてもらったポンペイ展は、思い入れの深い企画です。 コロナ禍の展覧会として、色々と模索中ではありますが、お客さまの心に残る感動や学びを持ち帰ってもらえる機会をつくりたいという気持ちは変わりません。

入社動機

美術展に関わる仕事に就きたかったのでマスコミを受けました。他のマスコミは全滅、朝日も夏・冬インターン、春採用は敗退。それでも、面接や説明会でお会いした自由闊達で気取らない社員さんに魅力を感じ、秋採用までしぶとく受験。粘り勝ち(?)で内定をいただき、入社しました。

オフの過ごし方

社会人になってから行動範囲が広がったのか、アウトドア遊びに興味を抱き、キャンプや山登りにチャレンジ中です。大学時代の友人との旅行も大切な息抜きの時間。それ以外の時間は、美術館に行ったり散歩したりしています。

蔵王に樹氷を見に

みなさんへのメッセージ

身体の健康と心の健康は密接に結びついているなぁ、と日々感じています。忙しい就職活動の中では難しいとは思いますが、まずは美味しいご飯をお腹いっぱい食べて、しっかり寝て、健康な気持ちで頑張ってください!

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